本研究部門について

近年の医療技術の高度化に伴い、臨床検査も大きく変わりつつあります。
従来から行われてきた臨床検査の重要性は変わりませんが、投薬による効果や副作用を事前に予測するためのコンパニオン診断や、投薬後の血中薬物濃度を定量するための治療薬物モニタリング(Therapeutic Drug Monitoring)など、より医療行為と密接した臨床検査が求められるようになってきました。
本研究部門では本学が有する医学分野、臨床検査分野の知見に加えて、企業が有する知見も集積することで新たな疾患マーカーを確立することを目的としています。

担当教授からのご挨拶

客員教授 鍋島 俊隆

先端診断システム探索部門は和光純薬工業株式会社および株式会社エイアンドティー両社のご寄附によって、2016年4月1日に開設された。
この研究部門の目標は、先制医療に貢献できる診断システムを開発し、実用化することである。病態モデル動物、臨床研究からシーズを見つけ、バイオマーカーとして使えるかどうか、前臨床試験として、種々の病態モデル動物において有用性を検討する。発症診断マーカーや治療応答性マーカーは当然として、早期発見バイオマーカーとして、さらに先端診断に臨床応用が可能か検討し、臨床での実用化に繋げる。企業から研究員を受け入れ、また、企業との定例セミナーを開催し、診断システムの実用化を迅速とする。
感度の良い診断法が確立されたのちは、未病から病気に罹患するまでの経年的に採取された個人の検体を使い、発病する前に診断が可能か確認する。発病した人はどのようなライフスタイルをしていたかレトロスペクティブに解析し、生活環境の調整などにより、病気の発症を予防できるような体制の構築に貢献する。

担当教授からのご挨拶

教授 齋藤 邦明

我が国では急速に進む少子高齢化に加え、医学技術の進歩による高度化やニーズの増大によって医療費が年ごとに増加しており、国民の負担軽減のためにどう対処するかが重大な課題となっています。そのような現状の中で「先制医療」の実現が期待されています。
先制医療とは、病気が発症するよりも早期(以下、不健康とする)に高い精度で発症予測・診断を行い、発症前に治療的介入を実施することによって疾病を予防する、あるいは発症を遅らせるという、究極の個の医療であり新しい医療のパラダイムシフトであります。すなわち、皆さんが病気にならないうちに新しい診断技術を用いて、個人の不健康度を診断(先制診断)し、何らかの手段(先制攻撃)を講じることで病気にならないようにしようという夢のような概念です。
本学の先進診断システム探索研究部門は、この先制医療を実現すべく、生活習慣病や、ストレスによるうつ病などの精神疾患に対する診断薬開発を行います。そのほかに、近年ではがんやリウマチなどの自己免疫疾患に著効を呈する、根治も夢ではない薬がたくさん開発されていますが、薬価が非常に高く、治療コストが1人あたり数千万円になることもあります。しかし、薬は残念ながら服用した全員に効果があるとは限りません。そこで、我々は、このような薬に対して、薬剤投与前に薬効・副作用の予測を可能とする診断技術の開発を先制診断の技術に加えて産学連携により行い世界から注目される診断薬開発を行います。

インフォメーション

コンタクトインフォ

藤田保健衛生大学
生涯教育研修センター2号館 332号室
先進診断システム探索部門

電話番号:
0562-93-2611

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